~ソフロロジーを取り入れた出産のお話~
多分、こういうのを微弱陣痛というのかな。
明らかに、お産の進みがストップしていた。
お昼を過ぎてから、子宮口の開きは7センチほどでストップしているのに、
陣痛はしんどくて、私はだんだんと疲労がたまっていった。
夜中に一睡もしていなかったのも大きかった。
私は、ヘロヘロになっていっていた。
そんなところに、先生がやってきた。
いつも診察してくれていた先生が、たまたまその日も当番だった。
知らない先生じゃなくて良かった!
午後2時くらいの出来事だろうか。
先生は旦那に説明していた。
私も、意識もうろうとする中で、何となく説明を聞いていた。
先生
このままだと進みが遅いし、どんどん疲れるばかりで、日付も越えてしまうかもしれない。最終的には体力がなくなって、帝王切開っていうこともあり得るので、促進剤を打とうと思います。良いですね?
旦那
はい
先生
まぁ、ダメって言われても困るけどね(^^;
私は出産前は、促進剤を打つことに抵抗があった。
バースプランにも、「できれば促進剤などは使わないで、自然に任せて生みたい」と書いたくらい。
でも、この状況下では、そんな考えも、もはや吹き飛んでいた。
促進剤を使わずに、自然に任せて・・だなんて、そんな理想論は、この際どーでもいい!!!!!
m(。≧Д≦。)m
「先生に任せます!!とにかく早く、早く子宮口を開かせてくださぁぁい!!!!!」
という気持ちだった。
そして、促進剤が投与された。
促進剤にはレベルがあり、最初は、低いレベルからスタート。
様子を見て、少しずつレベルをあげていくと。
促進剤を投与されてからは、確かに進みが回復したように思った。
ただ、しんどさも増したように記憶している。
私の場合は、「いたい!」っていう感じはなかった。
ただ、しんどい、つらい感覚。
うまく説明ができないが、とにかく、いきみたくなるのを我慢するのがつらかった。
痛いと感じなかったのは、ソフロロジーの呼吸法を、ただひたすらに、忠実に行っていたからかもしれない。
あとは、気持ちはパニックになったりすることもなく、落ち着いていられたので、叫んだりすることもなかった。
ただただ、ひたすら、息を吐いて、しんどさに耐える。
黙って、くいしばってただただ耐える。
私のお産は、こんな感じだった。
いきみたくなってしまって、でもまだ子宮口が全開になっていないから、いきんではいけなくて。
私は自分のおしりに、テニスボールを思いっきり押し当てるように、旦那にお願いした。
少しでも場所がずれると、効き目がないし、不快でたまらない。
ピンポイントで、押し当ててほしい箇所がある。
もはや、言葉で説明できないので、私は自分で旦那の腕をつかみ、押し当ててほしいところに持っていった。笑
促進剤を打たれてからは、ますます、仰向けの体制では耐えられなくなり、とても辛かった。
だけど、モニターをつけなきゃならないとかで、仰向けにさせられたような気がする。
あいまいな記憶だけど。。
それまでは、陣痛がきたときはよつん這いになり、とにかく息をふーっ、ふーーーっ、と、力強く長く吐き出すことだけに専念していた。
私にとって、仰向けになることは、つらさを倍増させることに他ならなかった。
促進剤は、かなりレベルアップされていた。
上げられるMAXレベルにかなり近いところまで上げたみたい。
そこに、助産師さんによる子宮口の開きのチェックが入った。
その時だ。
パァン!!!!!!
すごい音がした。
一瞬、何が起こったのか分からなかったけど、
すぐに、破水したのだと悟った。
助産師さんに、私の羊水がふりかかった。
助産師さんと二人で、
「破水したね~!!\(^o^)/」
と大笑いしていた。
私も自然と笑っていた。
破水って、こんなに激しく、風船が割れるかのように「パァン!!」って音がして、水がバシャッ!!って出てくるもんなんだー!!!!!
破水した時は、ちょっと驚いて、そしてなぜだかおかしくなって、たくさん笑ってしまった。
破水してからかな?
陣痛室から、分娩室に移動ができることになった。
この時私は、天にも舞う気分になった。
「やった!!これで、やっとゴールに近づけた!!
あと少しだ!!」
いつまで陣痛室で耐えればゴールが見えるのか、
いきむのを我慢するのは、いつまでなのか、
ただただ、耐えて耐えて耐えて、、、
何度も言うけれど、私の陣痛は「痛い、激痛!」って感じではなかった。
多分、ソフロロジーの呼吸で、痛みをうまくコントロールできていたからだと思う。
あとは、気持ちも落ち着いていられたからかな。
パニックになったり、取り乱したりすることは一度もなかった。
でも、そうは言っても、しんどいはしんどかった。
早く分娩室に行って、いきみたくてたまらなかった。
やっと、、
これでやっと、、、
もうすぐだ!!!!!
私の気持ちは一気に晴れ渡った。
しかし、分娩室に行ったら、すぐに生まれると勘違いしていた私は、
ここからまた、あと二時間ほど、しんどさに耐えることとなる。
つづく
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